Trados/Trados Studio/Multiterm/Passolo の使い方
Excel ブックの対訳表から SDL Trados Studio や SDL Multiterm Desktop で使用する用語ベースを作成する方法を説明します。
ここでは、SDL MultiTerm 2011 Desktop、SDL MultiTerm 2011 Convert、Microsoft® Office Excel 2010 を使用します。
次の 3 段階の手順を使用します。
SDL MultiTerm 2011 Convert を使用して Excel ブックから用語ベースのデータファイルと定義ファイルを作成する
SDL Multiterm Desktop の用語ベースウィザードを使用して定義ファイルから用語ベースを作成する
SDL Multiterm Desktop のインポートウィザードを使用してデータファイルから用語ベースにデータをインポートする
* 環境や設定、使用する製品のバージョンにより、画面の内容が異なる場合があります。
* 対訳表が複数のシートに分かれている場合は、ここで説明する作業をシートごとに行う必要があります。
* ここで紹介する手順は、SDL plc が推奨する手順と異なる場合があります。
Excel ブックの対訳表を用意します。
1 行目に必ず列見出しを付けます。
Excel の列見出しが用語ベースのフィールドになります。
用語ベースで提供する各言語の列を用意します。
MultiTerm では原文と訳文の言語をそれぞれ切り替えて使えるため、Source(原文)、Target(訳文)のような見出しではなく、通常は言語の名称を見出しにします。
「英語(米国)」など、日本語を見出しにすることもできます。
対訳表は、できるだけ専用のフォルダーに置くようにします。
設定を変更しない場合、作成されるデータファイル、定義ファイル、ログファイルが同じフォルダーに保存されます。
SDL MultiTerm Convert を起動します。
SDL MutliTerm Convert のウィザードの 1 ページ目が表示されます。
[次へ]をクリックします。
ウィザードの[変換セッション]ページが表示されます。
[新規変換セッション]が選択されていることを確認します。
[次へ]をクリックします。
ウィザードの[変換オプション]ページが表示されます。
[使用可能な変換オプション]の一覧で[Microsoft Excel 形式]を選択します。
[次へ]をクリックします。
ウィザードの[ファイルの指定]ページが表示されます。
[入力ファイル]ボックスの右にある[参照]をクリックします。
[開く]ダイアログボックスで、あらかじめ作成しておいた対訳表のファイルを選択し、[開く]をクリックします。
[ファイルの指定]ページの[入力ファイル]ボックスに、選択した対訳表のファイルのパスが表示されます。
他の 3 つのボックスにも、作成される各ファイルのパスが表示されます。
ボックス | 表示内容 |
---|---|
入力ファイル | 指定した対訳表ファイル(Excel 形式:*.xlsx、*.xls)のパス |
出力ファイル | 変換後の用語データファイル(MultiTerm XML 形式:*.mtf.xml)のパス |
用語ベース定義ファイル | 用語ベース定義ファイル(*.xdt)のパス |
ログファイル | ログファイル(*.log)のパス |
変換後の用語データファイルと用語ベース定義ファイルをあとで使用します。
[次へ]をクリックします。
ウィザードの[列見出しの指定]ページが表示されます。
[使用可能な列見出しフィールド]の一覧から、言語フィールドの 1 つを選択します。
[インデックスフィールド]を選択し、ドロップダウンリストから、選択した言語フィールドの言語を選択します。
画像では、「English」フィールド(Excel ブックの「English」列)をインデックスフィールドとして設定し、言語として[English(United States)]を指定しています。
もう 1 つの言語フィールドを選択し、[インデックスフィールド]を選択し、対応する言語を指定します。
このトピックの例では、「Japanese」フィールド(Excel ブックの「Japanese」列)をインデックスフィールドとして設定し、言語として[Japanese]を指定しています。
3 つ以上の言語フィールドを用意する場合は、それぞれのフィールドを選択し、[インデックスフィールド]を選択し、対応する言語を指定します。
[使用可能な列見出しフィールド]の一覧から、言語以外のフィールドの 1 つを選択します。
[説明フィールド]を選択し、一覧から、対応するデータの種類を選択します。
画像では、「Note」フィールド(Excel ブックの「Note」列)を説明フィールドとして設定し、データの種類として[Text]を指定しています。
言語以外のフィールドが他にもある場合は、そのすべてのフィールドを説明フィールドとして設定し、対応するデータの種類の指定します。
[次へ]をクリックします。
ウィザードの[エントリ構造の作成]ページが表示されます。
ページ右側の[使用可能な説明フィールド]の一覧から、フィールドの 1 つを選択します。
ページ左側の[エントリ構造]の一覧で、フィールドを挿入する位置を選択し、[追加]をクリックします。
画像では、[Note]フィールドを[Entry level]のすぐ下に挿入しています。
[使用可能な説明フィールド]の一覧に他のフィールドがある場合は、そのすべてのフィールドの挿入位置を指定します。
[次へ]をクリックします。
ウィザードの[変換概要]ページが表示されます。
設定内容を確認し、[次へ]をクリックします。
用語データの変換が行われ、変換が終了すると、「xx エントリが変換されました。」というメッセージが表示されます。
[次へ]をクリックします。
ウィザードの最終ページが表示されます。
[終了]をクリックします。
SDL MultiTerm Convert が終了します。
SDL Multiterm Desktop を起動します。
[用語ベース]メニューの[用語ベースの作成]をクリックします。
[新しい用語ベースを保存]ダイアログボックスで、新しく作成する用語ベースの場所とファイル名を指定します。
[保存]をクリックします。
用語ベースウィザードが表示されます。
[次へ]をクリックします。
用語ベースウィザードの[用語ベース定義]ページが表示されます。
[既存の用語ベース定義ファイルを読み込み]を選択し、[参照]をクリックします。
[開く]ダイアログボックスで、作成した用語ベース定義ファイル (*.xdt) を選択し、[開く]をクリックします。
[用語ベース定義]ページの[既存の用語ベース定義を読み込み]ボックスに、選択した用語ベース定義ファイルが表示されます。
[次へ]をクリックします。
用語ベースウィザードの[用語ベース名]ページが表示されます。
[表示名]に用語ベースの表示名を入力します。
[次へ]をクリックします。
用語ベースウィザードの[インデックスフィールド]ページが表示されます。
[次へ]をクリックします。
用語ベースウィザードの[説明フィールド]ページが表示されます。
[次へ]をクリックします。
用語ベースウィザードの[エントリ構造]ページが表示されます。
[次へ]をクリックします。
用語ベースウィザードの[ウィザード完了]ページが表示されます。
[終了]をクリックします。
用語ベースウィザードが終了し、MultiTerm Desktop のタイトルバーに、作成した用語ベースの表示名が表示されます。
MultiTerm Desktop のタイトルバーに、作成した用語ベースの表示名が表示されていることを確認します。
[カタログ]をクリックします。
MultiTerm Desktop の[カタログ]メニューの[実行]をクリックします。
インポートウィザードの[全般設定]ページが表示されます。
[インポートファイル]ボックス右側の[参照]をクリックします。
[開く]ダイアログボックスで、変換後の用語データファイル(*.mtf.xml)を選択し、[開く]をクリックします。
[全般設定]ページの[インポートファイル]ボックスに、選択した用語データファイルのパスが表示されます。
[高速インポート(MultiTerm XML と完全な互換性があるインポートファイル)]チェックボックスと[Perform full reorganization_after_import]チェックボックスをオンにします。
[次へ]をクリックします。
インポートウィザードの[インポート定義の概要]ページが表示されます。
[次へ]をクリックします。
用語データのインポートが行われ、処理が終了すると、「xx 個のエントリが処理されました。」というメッセージが表示されます。
[次へ]をクリックします。
インポートウィザードの「ウィザード完了」ページが表示されます。
[終了]をクリックします。
インポートウィザードが終了し、MultiTerm Desktop に、用語ベースの先頭の用語が表示されます。
Trados、MultiTerm は、SDL plc の登録商標です。
Trados Studio は、SDL plc の商標です。
Excel は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。