レビュー用 Word バイリンガルファイルに加えられた変更をオリジナルの TTX/SDLXLIFF ファイルに反映する手順を紹介します。
[対象のファイル]の一覧に、オリジナルの TTX ファイルまたは SDLXLIFF ファイルを追加します。
Context Match や XU の訳文をレビュー用 Word バイリンガルファイルに出力しなかった場合は、 [ツール]メニューの[対訳チェックの開始]をポイントし、[Context Match/XU はチェックしない]をオンにします。
[ツール]メニューの[レビュー用 Word バイリンガルファイルとの比較]をクリックします。
[Word バイリンガルファイルを選択]ダイアログボックスが表示されます。
すでに対訳が読み込まれている場合は、「すでに対訳が読み込まれています。別の対訳を読み込みますか」というメッセージが表示されます。
すでに読み込んでいる Word バイリンガルファイルと比較する場合は、[いいえ]をクリックします。
別の Word バイリンガルファイルと比較する場合は、[はい]をクリックし、 [Word バイリンガルファイルを選択]ダイアログボックスで選択します。
編集済みのレビュー用 Word バイリンガルファイルを選択し、[開く]をクリックします。
選択したレビュー用 Word バイリンガルファイルの対訳が読み込まれた後、対象のファイルの訳文との比較が開始されます。
比較が終わると、訳文が変更された分節が結果の一覧に表示されます。
レビュー時に原文が修正された場合など、一致する原文が見つからない分節も結果の一覧に示されます。
結果の一覧のそれぞれの行をダブルクリックするか、右クリックして表示されるショートカットメニューから[編集]をクリックし、TagEditor などで分節を編集します。
結果の一覧のそれぞれの行を右クリックし、ショートカットメニューから[違いを確認]を選択すると、別ウィンドウに違いが表示されます。
手順 5 を繰り返して、表示されたすべての行を確認し、変更をオリジナルファイルに反映します。
必要に応じて手順 3 以降を繰り返します。
レビュー済み Word バイリンガルファイルの内容を Trados 2007 の翻訳メモリに登録し、翻訳メモリからオリジナルファイルに変更後の訳文を挿入する方法もあります。
SDL Trados 2007 Translator's Workbench で空のメモリを新しく作成します。
作成した翻訳メモリを使用して、レビューやネイティブチェックが終わった Word バイリンガルファイルの訳文を生成します。
生成前の Word バイリンガルファイルのバックアップを作成しておいてください。
Word バイリンガルファイルで変更履歴の記録を有効にしている場合は、ドキュメント内のすべての変更を反映し、記録をオフにしてください。 訳文生成の前に、変更箇所を 1 つずつ確認して確定しておく方法もあります。
[対象のファイル]の一覧に、オリジナルの TTX ファイルまたは SDLXLIFF ファイルを追加します。
Context Match や XU の訳文をレビュー用 Word バイリンガルファイルに出力しなかった場合は、 [ツール]メニューの[対訳チェックの開始]をポイントし、[Context Match/XU はチェックしない]をオンにします。
[ツール]メニューの[対訳チェックの設定]をポイントし、[開いているTM(Trados 2007)の既存訳と異なる訳文]をクリックします。
[プロジェクトの設定 - 開いているTM(Trados 2007)の既存訳と異なる訳文]タブが表示されます。
次のチェックボックスをオンにします。
作成し、訳文を生成した翻訳メモリを開いたまま、[ツール]メニューの[対訳チェックの開始]をポイントし、[開いているTM(Trados 2007)の既存訳と異なる訳文]をクリックします。
訳文が翻訳メモリと異なる分節、すなわち、レビュー用 Word バイリンガルファイルで訳文が変更された分節が結果の一覧に表示されます。
変更が必要な分節のセルを右クリックし、ショートカットメニューの[編集]をクリックします。
該当する分節が TagEditor などで表示されます。
原文に含まれている文字によっては、Trados 2007 Translator's Workbench の翻訳メモリでの検索に使用する原文 RTF を Tuscan が正しく作成できないことがあります。 その場合は、結果の一覧の「確認事項」欄に「新規訳文です」と表示されます。「新規訳文です」と表示された分節は、方法 1 で違いを確認してください。
分節を開き、翻訳メモリから訳文を取得します。
Tuscan の結果の一覧でショートカットメニューの[違いを確認]をクリックすると、変更前後の訳文の違いを確認できます。
オリジナルファイルの訳文にタグや実態参照が含まれている場合、翻訳メモリから訳文を取得することはできません。
手順 8〜9 を繰り返し、変更が必要な分節をすべて処理します。
方法 1 を使用して、[開いているTM(Trados 2007)の既存訳と異なる訳文]で違いが指摘されたなかった分節を確認し、必要に応じて編集します。
Tuscan 4.3.8 以降
2014年11月20日 - 作成
2014年11月27日 - 最新の UI に合わせ、[読み込んだ対訳と異なる訳文]を[レビュー用 Word バイリンガルファイルとの比較]に変更。
2014年11月27日 - 「方法 2」を追加。全体的な見直し。