SDLXIFF ファイルの基本的な対訳チェックの手順についてサンプルを使って説明します。 (サンプルファイルのダウンロード)
Tuscan の標準の項目で対訳チェックを実行します。
Tuscan を起動します。
Tuscan の起動時、最新版の有無が確認され、最新版がある場合はインストールするかどうか確認するメッセージが表示されます。できるだけ最新版を使用してください。
[対訳チェック]タブが選択されていない場合は、[対訳チェック]ボタンをクリックします。
[オプション]の[指摘する項目を選択する]チェックボックスがオフになっていることを確認します。
その他のオプションはデフォルトのままにします。
指摘する項目を選択する
チェックボックスがオフの場合、Tuscan の標準のチェック項目でチェックが行われます。 チェックボックスをオンにし、チェックする項目を指定できます。
Context Match/XU はチェックしない
チェックボックスがオンの場合、Context Match の分節や XU がチェックされません。 Context Match の分節や XU をチェックする場合は、チェックボックスをオフにします。
分節化されている部分のみチェックする
SDLXLIFF ファイルを対象にする場合は使用しません。
開いている TM(Trados 2007)の既存訳はチェックしない
SDLXLIFF ファイルを対象にする場合は使用しません。
[現在のファイルを対象にする]チェックボックスをオフにします。
次のいずれかの方法で、[対象のファイル]の一覧にチェック対象のファイルを追加します。
対象のファイルを一覧にドラッグ&ドロップします。
[+]ボタンをクリックし、表示されるダイアログボックスを使って対象のファイルを選択します。
[開始]ボタンをクリックします。
チェックが開始されます。
しばらくすると、[対訳チェックの結果]タブにチェック結果が表示されます
* F11 キーを押すか、[表示]−[パネル]をクリックして[パネル]のチェックマークを外すと、結果の一覧をウィンドウ全体に表示することができます。
チェック結果に基づいてファイルを編集します。
[対訳チェックの結果]タブの[英字名称、数字の不一致 ...6]リンクをクリックします。
結果の一覧に「英字名称、数字の不一致」のチェック結果だけが表示されます。
一覧の先頭の行(「分節 ID」が 8 の行)をダブルクリックします。
セグメントエディターが表示されます。
原文の「Files」が訳文で「files」なっています。ここは修正して、原文どおりにする必要があります。
* 指摘する項目「英字名称、数字の不一致」の設定で[辞書にある単語は大文字小文字を区別しない]がオンになっていると、 この誤りは指摘されません(結果の一覧に表示されません)。
「files」を「Files」に修正します。
[Apply]ボタンをクリックします。
セグメントエディターが閉じ、結果の一覧に戻ります。
* セグメントエディターで[Apply]ボタンをクリックするたびにファイルが保存されます。
一覧の 2 行目から 4 行目(「分節 ID」が 9、11、12 の行)も同様の誤りなので、同じようにして修正します。
一覧の 5 行目(「分節 ID」が 18 の行)は、原文にある数字の「100」が訳文にないために指摘されていますが、 訳文は誤りでないため、無視します。
一覧の 6 行目(「分節 ID」が 22 の行)は、原文の「SDLXLIFF」が訳文で「SDLXIFF」となり、2 番目の「L」が抜けているため、 セグメントエディターを開いて修正します。
[対訳チェックの結果]タブの[誤りやすい単語、フレーズ(英訳) ...2]リンクをクリックします。
結果の一覧に「誤りやすい単語、フレーズ(英訳)」のチェック結果だけが表示されます。
「panel」の誤りやすい単語として「pane」が指摘されていますが、どちらの分節も誤りではないため、無視することができます。
* 「誤りやすい単語、フレーズ(英訳)」のリストに「pane」が登録されていないと、「pane」は指摘されません。詳しくは、別の機会に説明します。
[対訳チェックの結果]タブの[辞書にない単語 ...1]リンクをクリックします。
結果の一覧に「辞書にない単語」のチェック結果だけが表示されます。
この誤りは「英字名称、数字の不一致」で修正済みです。
念のため、一覧をダブルクリックし、セグメントエディターで修正済みであることを確認できます。
[対訳チェックの結果]タブの[記号の不一致 ...1]リンクをクリックします。
結果の一覧に「記号の不一致」のチェック結果だけが表示されます。
訳文の記号「>」が原文にないため指摘されています。
これは、メニュー項目を連結する原文のハイフン(-)を訳文で「>」に置き換えたものです。 クライアントや発注者の指示どおりであれば、修正する必要はありません。
必要な箇所が正しく修正されているかどうか確認するため、再チェックをします。
[結果の一覧]タブの最上部(ツールバー)の[再チェック]をクリックします。
再チェックが開始され、しばらくすると[再チェックの結果]タブに結果が表示されます。
[再チェックの結果]タブのツールバーの[要約を隠す]をクリックすると、チェック結果の一覧部分だけを表示できます。
チェック結果を確認し、必要に応じて修正します。
チェックと修正が終わったら、[ファイル]メニューから[終了]を選択して Tuscan を終了します。
Trados Studio のエディターでファイルを開き、最終確認と必要な編集を行います。
Tuscan 4.0.18
Microsoft Windows 8.1 Pro
Trados は、SDL plc の登録商標です。
Trados Studio は、SDL plc の商標です。