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[指摘する項目を選択する]がオフの場合に指摘する項目

初期設定では、[オプション]の[指摘する項目を選択する]をオフにして対訳チェックを実行すると、以下の項目がチェックされます。

[指摘する項目を選択する]がオフのときにチェックする項目を変更したい場合は、「お気に入りの項目」を設定してください。

各項目の設定は、[ツール]メニューの[対訳チェックの設定]をポイントし、サブメニューから項目名を選択することで、確認したり、変更したりできます。

コメント

SDLXLIFF ファイルや TTX ファイルに入力されている翻訳者や校正者のコメントを結果の一覧に表示します。

英字名称、数字の不一致

数字や製品名など、原文から訳文にそのまま転記する必要があるそれぞれのテキストについて、分節ごとに原文と訳文での出現数を比較します。

one、two、... など、10 以下の数字に対応する単語の出現数は、その数字の出現数に加算します。

記号の不一致

特定の記号のそれぞれについて、分節ごとに原文と訳文での出現数を比較します。 原文と訳文で出現数が一致しない記号を含む分節を結果の一覧に表示します。

[ツール]−[対訳チェックの設定]−[記号の不一致]でチェック対象の記号を指定できます。

タグの不一致

それぞれのタグについて分節ごとに原文と訳文での出現数を比較します。出現回数が一致していないタグを含む分節を結果の一覧に表示します。

辞書にない単語

訳文に含まれるぞれぞれの英単語が Tuscan 内蔵の英語辞書に登録されているかチェックし、登録されてない単語を含む分節を結果の一覧に表示します。 また、同じ単語の繰り返しを指摘します。

[ツール]−[対訳チェックの設定]−[辞書にない単語]で、 プロジェクトで独自に許容する単語を登録したり、確認したりできます。 また、スペルチェック時のオプションも指定できます。

Tuscan 内蔵のスペルチェックエンジンとスペルチェック辞書は、NetSpell をベースにしています。

「辞書にない単語」のチェックでは、Tuscan 内蔵のスペルチェックエンジンの代わりに、Microsoft® Office Word のスペルチェックエンジンも利用できます。

Microsoft Word の文章校正機能を使ってスペルチェックと文法チェックをする

同じ原文で訳文の異なる分節

対象のファイルの中で、原文が同じなのに訳文が異なるすべての分節を結果の一覧に表示します。

同じ訳文で原文の異なる分節

対象のファイルの中で、原文は異なるのに訳文が同じすべての分節を結果の一覧に表示します。

指摘する項目:同じ訳文で原文の異なる分節

訳文内の全角文字(英訳)

原文言語が英語(米国または英国)の場合、訳文に全角文字や半角カタカナを含む分節を結果の一覧に表示します。

長いセンテンス(英訳)

訳文言語が英語(米国または英国)の場合、40 ワードより長いセンテンスを含む分節を結果の一覧に表示します。

[ツール]−[対訳チェックの設定]−[長いセンテンス(英訳)]でワード数を変更できます。

誤りやすい単語、フレーズ(英訳)

訳文言語が英語(米国または英国)の場合、using と入力するつもりで入力した suing など、スペルは正しくても、意図した単語とは異なる可能性が高い単語とフレーズを指摘します。

括弧の前後のスペース(英訳)

訳文言語が英語(米国または英国)の場合、訳文で ( ) のすぐ外側に空白がない個所、( ) のすぐ内側に空白がある箇所を指摘します。

カタカナ表記の揺れ(和訳)

訳文言語が日本語の場合、チェック対象のファイル内でのカタカナ表記の揺れを指摘します。「サーバ」と「サーバー」、「ビジョン」と「ヴィジョン」などの揺れを確認できます。

全角半角の使い分け(和訳)

訳文言語が日本語の場合、全角半角の使い分けや全角半角間の半角スペースの有無をチェックし、不統一があれば指摘します。

指摘する項目:全角半角の使い分け(和訳)

未翻訳の分節(和訳)

対象のバイリンガルファイルが TTX で、訳文言語が日本語の場合、翻訳対象のテキストが分節化されずに残っている場合に指摘します。

ひらがなの誤りまたは編集ミス(和訳)

訳文言語が日本語の場合、誤りと考えられるひらがなの連続を指摘します。

送りがな、漢字(和訳)

訳文言語が日本語の場合、あらかじめ指定した表現の送り仮名、漢字の使い分けの対象のファイル内での不統一を指摘します。

原文にない空白の連続

同じ分節内の訳文に存在し、原文に存在しない、2 個以上の空白の連続を指摘します。

原文にない句読点の連続

同じ分節内の訳文に存在し、原文に存在しない、2 個以上の句読点またはピリオドの連続を指摘します。

用語

現在のプロジェクトに「用語」のルールが登録されている場合に実行します。

「用語」のルールで指定された対訳を次の条件で検索し、ルールの原文が原文に存在し、ルールの訳文が訳文に存在しない分節を結果の一覧に表示します。

Excel ブックの対訳表を読み込んで用語のチェックを行う

UI

現在のプロジェクトに「UI」のルールが登録されている場合に実行します。UI や参照先タイトルのチェックに利用できます。

原文の引用符やカギ括弧、タブで囲まれた部分がルールの原文と一致した場合、分節の訳文でルールの訳文を検索し、見つからない場合にその分節を結果の一覧に表示します。

使用しない表現

現在のプロジェクトに「使用しない表現」のルールが登録されている場合に実行します。

「使用しない表現」のルールで指定された対訳を次の条件で検索し、ルールの原文が原文に存在し、ルールの訳文が訳文に存在する分節を結果の一覧に表示します。

ルール

現在のプロジェクトに「用語」、「UI」、「使用しない表現」以外のルールが登録されている場合に実行します。

ルールを使って、特定の文字列を含む分節を表示する

この記事で使われている製品のバージョンについて

Tuscan 4.3.5

更新履歴

2014年8月5日 - 作成

2014年10月17日 - 「お気に入りの項目」の機能を反映

2014年11月17日 - 「同じ原文で訳文の異なる分節」と「同じ訳文で原文の異なる分節」のチェックの仕様変更(結果の一覧への表示方法の変更)を反映