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指摘する項目:辞書にない単語

「辞書にない単語」では、スペルチェックを行います。

訳文に含まれるぞれぞれの単語が Tuscan の辞書に登録されているかチェックし、 登録されてない単語を含む分節を結果の一覧に表示します。また、同じ単語の繰り返しを指摘します。

英日翻訳の場合、初期設定では、訳文中の英単語のスペルミスを指摘します。

この記事の内容

原文にスペルミスがあり、訳文にそのまま転記されてしまっている場合への対応

初期設定では、辞書に登録がなく、原文に含まれる単語は、その単語が初めて出現するときのみ「(原文にあり)」として指摘し、2 回目以降は指摘しません。 結果の一覧で「(原文にあり)」と示されている単語を修正する必要がある(原文自体に誤りがある)場合は、 セルを右クリックして[<単語>を検索]をクリックすると、その単語を含むすべての分節が別のタブに表示されます。

原文に含まれているかどうかにかかわらず辞書にない単語をすべて指摘するには、 [プロジェクトの設定 - 辞書にない単語]タブで[原文に含まれる単語は無視する]チェックボックスをオフにします。

原文に含まれる単語を常に無視する場合は、[原文に含まれる単語は無視する]チェックボックスをオンにし、 [初出時のみ指摘する]チェックボックスをオフにします。

結果の一覧のショートカットメニュー

結果の一覧で「辞書にない単語」が指摘された場合、セルを右クリックして表示されるメニューから次のことができます。

編集

指摘された分節を TagEditor などで開きます。

「<単語>」をプロジェクトの辞書に登録

<単語>をプロジェクトの辞書に追加します。ここで追加した単語は、 [プロジェクトの設定 - 辞書にない単語]タブの[単語登録]の一覧で確認できます。

「<単語>」を検索

対象のファイルの中で訳文に「<単語>」を含むすべての分節を新しいタブに表示します。

「<単語>」をチェックしない

「辞書にない単語」のチェックで「<単語>」を指摘しません。Tuscan を再起動するまで有効です。

用語を追加

[用語の編集]ダイアログボックスを開きます。指摘された単語を含む対訳を「指定用語」としてプロジェクトに登録できます。

例外を追加

[例外の編集]ダイアログボックスを開きます。指摘された単語を含む対訳を「例外」としてプロジェクトに登録できます。 「例外」として登録された対訳は、「辞書にない単語」や「英字名称、数字の不一致」のチェックで指摘されなくなります。

「辞書にない単語」の設定

[プロジェクトの設定 - 辞書にない単語]タブを開きます。「辞書にない単語」のチェックの設定を変更できます。

「辞書にない単語」の再チェック

対象のファイルで「辞書にない単語」のチェックを開始し、結果を新しいタブに表示します。

スペルチェックのエンジンと辞書

Tuscan のスペルチェックエンジンと辞書は、NetSpell をベースにしています。

「辞書にない単語」の設定

「辞書にない単語」の設定を変更するには、[ツール]メニューの[対訳チェックの設定]をポイントし、[辞書にない単語]をクリックします。

[プロジェクトの設定 - 辞書にない単語]タブが開きます。このタブには、次の項目があります。

Word の文章校正機能を使用する

[Word の文章校正機能を使用する]チェックボックスをオンにすると、「辞書にない単語」のチェックに Word のスペルチェックエンジンと辞書が使用されます。

[スペルチェックと文章校正を一緒に行う]をオンにすると、スペルチェックとともに Word の文章校正機能を使ったチェックが訳文に対して行われます。

詳しくは、次のトピックをご覧ください。

Microsoft Word の文章校正機能を使ってスペルチェックと文法チェックをする

1 文字の大文字から構成される単語は無視する

大文字のアルファベット1文字から構成される単語をチェックしません。

大文字だけの単語は無視する

大文字のアルファベットだけから構成される単語をチェックしません。

大文字だけの単語は無視する

大文字のアルファベットだけから構成される単語をチェックしません。

原文に含まれる単語は無視する

訳文中の英単語が辞書に登録されていない場合でも、原文に含まれていれば指摘しません。

[初出時のみ指摘する]チェックボックスをオンにすると、辞書にない単語が原文に含まれる場合、その単語の初回出現時にのみ結果の一覧に表示されます。 [初出時のみ指摘する]チェックボックスをオフにすると、辞書にない単語が原文に含まれる場合は一切指摘されません。

用語の訳語に含まれる単語は無視する

訳文中の英単語が辞書に登録されていない場合でも、プロジェクトに用語(指定訳)として登録されていれば指摘しません。

用語の登録とチェックについては、次のトピックをご覧ください

Excel ブックの対訳表を読み込んで用語のチェックを行う

UI の訳語に含まれる単語は無視する

訳文中の英単語が辞書に登録されていない場合でも、プロジェクトに UI の訳語として登録されていれば指摘しません。

訳文言語の辞書がない場合は次の言語の辞書を指定する

日本語など、訳文の言語の辞書が Tuscan に搭載されていない場合に使用する辞書を指定できます。初期設定では、<Source Language> が選択されています。 英日翻訳の場合、原文言語の地域に応じて、英語(米語)または英語(英国)の辞書が使用されます。

単語登録(プロジェクト)

Tuscan の辞書に登録されていない単語をプロジェクトの辞書に登録できます。ここで登録した単語は、プロジェクトファイルに保存することができます(プロジェクトを保存しないと保存されません)。

単語を登録するには、次のようにします。

  1. 登録したい単語をテキストボックスに入力し、[追加]ボタンをクリックします。

  2. [ファイル]メニューの[プロジェクト]をポイントし、[プロジェクトを保存]をクリックします。

  3. [プロジェクトを保存]ダイアログボックスが表示された場合は、プロジェクトの保存先のフォルダーとファイル名を指定し、[保存]ボタンをクリックします。

また、対訳チェックの結果の一覧から登録することもできます。

  1. 結果の一覧の「確認事項」欄に「辞書にない単語」と表示されているセルをマウスの右ボタンでクリックします。

  2. 表示されるメニューの["<単語>" をプロジェクトの辞書に追加]をクリックします。

  3. 確認のメッセージボックスで[はい]をクリックします。

  4. [ファイル]メニューの[プロジェクト]をポイントし、[プロジェクトを保存]をクリックします。

  5. [プロジェクトを保存]ダイアログボックスが表示された場合は、プロジェクトの保存先のフォルダーとファイル名を指定し、[保存]ボタンをクリックします。

この記事の内容が適用されるバージョン

Tuscan 4.3.7

更新履歴

2014/11/17作成
2014/11/21 UI ラベル変更(「ユーザー単語」→「単語登録」)と[初出時のみ指摘する]チェックボックスの追加を反映。 [スペルチェックと文章校正を一緒に行う]チェックボックスの記述を追加。